【国際結婚】日本人とスイス人が日本で婚姻届を提出する場合の備忘録【パート3】
日本人の妻とスイス人の夫が日本で婚姻成立するまでの手続きについてを備忘録として残しています。今回のパート3が婚姻手続きについての最後の回です。
これまでの経緯は以下の二つの記事をご覧ください!
natsuko-cowbell.hatenadiary.com
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結婚の手続きに不可欠な「婚姻要件具備証明書」を1週間前ギリギリに、スイス大使館を通じてやっと手に入れた私たち。これで、やっと日本の役場に婚姻届けを提出する準備が整いました。
いざ役場へ!
婚姻届を記入してから証人にサインと捺印をしてもらい、準備は完了!実は私の誕生日が戸籍上記載されている入籍日なのですが、その日は前日から富士登山をしていました。富士山からのご来光を見て私の誕生日と婚姻届を出す日の朝を迎えよう!と計画をしていたのです。
予定通り無事に富士山からご来光を見て、下山。それから家に帰ったのは夕方でした。急いで婚姻届を出す準備を済ませ、地元役場の時間外窓口(夜間窓口)に行ってきました。
窓口は役場にある小さな一室でした。そして、最終的に窓口で必要だったのは以下の物です。
- 婚姻届
- 婚姻要件具備証明書
- 証明書の日本語訳
- 印鑑
- パスポート
はじめに役場に問い合わせた時、出生証明書とその訳文が必要だということ言われていましたが、婚姻要件具備証明書の中に出生地など、必要な情報が記載されていたので特に別の用紙で提出の必要はありませんでした。
届け出の際は、婚姻届に書いてある結婚相手のカタカナ名と、婚姻要件具備証明書に記載されているカタカナ名は一致していないといけませんので、役場の方からも念のため読み方の確認をされて、受理が完了しました。
夜間の受付だったため、何かあれば翌営業日以降に電話しますとのことだったので、電話番号を残して家に帰りました。
役場からの確認
翌営業日に役場の戸籍担当の方から電話がかかってきました。
内容は彼のミドルネームについて。彼はミドルネームは持っているものの、普段使っていない名前だったので、婚姻届に書きそびれていたのですが、婚姻要件具備証明書には「ラストネーム+ミドルネーム」という形で記載されていたので、確認の電話でした。
婚姻要件具備証明書の名前通りで問題なかったので、口頭でミドルネームを伝えて、登録をお願いしました。
これで問題なければ、日本人の私は両親の戸籍から抜けて、私自身が戸籍筆頭者となり、彼は「夫」として国籍などの情報と共に記載されるようになります。1週間後には戸籍謄本に内容が反映されるとのことです。
スイス大使館への報告
日本の役場で婚姻届が無事に受理されたからとはいえ、これで終わりではないのが国際結婚!今度は再びスイス大使館を通じて、スイス側に婚姻した事実を伝えなければなりません。
調べたところ、婚姻報告に関しては「婚姻届受理証明書」をスイス大使館に送付することで手続きができることが分かったので、役場で婚姻届受理証明書を発行してもらい、それと一緒にメモを添えた封筒をスイス大使館に書留で送りました。後から念のため確認をしたところ、大使館にはそれで問題なく受理されたことが確認できました。
そして、婚姻届を提出してからちょうど一週間後、職場に届け出が必要でもあったので、戸籍謄本を発行したところ、全ての内容が無事に反映されていました。入籍日についても、私たちが希望していた日付で登録されていました。
これでやーっと全ての婚姻手続きが完了です!!
あ~長い道のりだった。笑
最後に…
まずは読んでいただき、ありがとうございました!
婚姻手続きに関して、スイスはカントン(州)やゲマインデ(自治体)によって手続きの流れや必要な書類が変わってくるので、私たちのケースもひとつの例として参考にしていただければと思います。
次回予告☆
次からは、結婚式について、少しずつ書いていきたいと思います。これまた二か国をまたいでの手続きや準備ということで、お互いのコミュニケーション力や協力体制が求められての一大イベントでした。
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【国際結婚】日本人とスイス人が日本で婚姻届を提出する場合の備忘録【パート2】
前回のエントリーでは、国際結婚カップルが婚姻届を提出するときに必要な、「婚姻要件具備証明書」を取得するための手続きについて書いたのですが、今回はその続きです!
前回はこちら↓
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証明書申請の帰り際に、スイス大使館のスタッフから『全ての書類を提出した後、約2~3か月でスイス側から証明書が送られてくるので、その時にまた連絡をします。』と言われました。そのため、まずは問題なく手続きが進む事を祈って、大使館からの連絡を待つことにしたのです。
あれ?スイス大使館から連絡がこない…
私たちは婚姻届の提出を7月下旬の記念日に合わせるために、余裕をもって諸々のリサーチや書類集めなどを始めていました。今回、スイス大使館に婚姻要件具備証明書の申請をしたのが同年3月上旬。そのため、遅くとも6月下旬には証明書到着の連絡が来るはずだろうと見込んでいました。
他の経験者のブログを読むと、割と早い段階で証明書を取得ができた方が多くいらっしゃったので、私も早めに取得できれば安心だな…と、そのくらいの気持ちで呑気に構えていました。
それから5月に入り、そろそろ連絡あるかな~?と気にはしていたものの、特に連絡はなし。6月上旬になっても連絡なし。6月下旬になっても音沙汰がありませんでした。
あれ…?
その頃から「何だかおかしいぞ…」ということで、急に不安が襲ってきました。(不安になるのが遅い。笑)
まず前提として、婚姻要件具備証明書を発行するプロセスの中で、私が提出した書類が、日本の「スイス大使館」からスイスの「日本大使館」に到着すると、そこから彼の地元役場に内容が転送され、本人確認のために、その地元役場から彼にも連絡が行くはずでした。しかし、3か月以上が経過した6月下旬になっても、彼に連絡すらない状況なのです。これは明らかにおかしい。
彼とも相談した結果、すぐにスイス大使館に連絡を取るべき!ということで、翌日の朝、電話をかけることにしました。
電話、繋がらず。
前回のエントリーでも書きましたが、スイス大使館の窓口が営業しているのは、平日の午前9時~12時の3時間のみ。そのため、早めの時間に電話をかけてみましたが、混み合っていたのか、何度かけても全く繋がりませんでした。
仕方がないので、メールで問い合わせをすることにしました。
で、回答キター!
メールを送った翌日。スイス大使館の担当者から返信が来ました。
夏子様の書類は3月に受理しております。その後の送付状況について領事担当官に確認しましたところ、書類の原本がスイスに送付されていなかったことが判明しました。
えっ?
えっ??
えーーーっっっ???
驚愕の回答…書類を送るのを忘れられていた事実が発覚!!!
いやぁ、この回答メールを2度見…いや3度見くらいはしたでしょうか。『書類に不備があると上手く行きませんから、間違いないように書いてくださいねー。』とか『必要な書類は全て揃えてくださいねー。』とか、大使館のスタッフからは念押しされていたので、こちらは全てを完璧に用意して、時間にも余裕を持って証明書の申請をしていたつもりなのに、まさかその準備した書類がスイスに送られてすらいなかったなんて。まさかそんな事があるとは思いもしませんでした。
そりゃぁ、彼がスイスの地元役場に問い合わせても役場の人は内容を把握してないはずだわ。彼にも役場からの連絡が行くはずもないわけだわ。うん。
この時点で婚姻届を提出したいと思っていた日から、1ヶ月を切っていました…。
こりゃまずい!
あとは間に合うことを信じるしかない!
どの段階での不備かは分かりませんが、スイス大使館が書類の原本をスイスへ送るのを忘れていたものの、スイス側とも協力して全力を尽くして下さるという回答だったので、それを信じて再度書類を待つことにしました。
ただ、今回は待っているだけじゃなく、自分たちでも出来る限り手を尽くそうということで、彼の地元役場にも、日本人との結婚手続きのために、婚姻要件具備証明書が必要で、日本大使館からの連絡があるはずだという事を、事前に伝えることにしました。
スイスは外国籍の人との婚姻例が多いせいか、彼の地元役場の人も状況をすぐに把握してくれて、本来であれば日本大使館から役場に連絡があってから彼の確認&サインをするのが通常の流れなのですが、書類が届く前にサインをするように勧めてくれました。
どちらが先に日本に到着?
様々な手続きのためにスイスにいた婚約者の彼ですが、ふたりで一緒に婚姻届を提出するために、再度日本に来ることが決まっていました。
本来であれば、彼が来日するよりもっと前に証明書が届くはずだったのですが、今回のトラブルの為に、婚姻要件具備証明書がスイス大使館に到着するのが早いか、彼の来日のほうが早いか…という状況。
ただ、もう自分たちが出来る事はやり尽くしたので、後は本当に待つだけです。
連絡キター!!
手続きの不備が判明してから、約20日後のことでした。
スイス大使館の担当者から『婚姻要件具備証明書が届きました。』という、待ち望んだ連絡が私の元にやってきました。
大使館の方も、現地スイスの方も、全力を尽くして手続きをしてくれたようで、何とか婚姻届を提出する予定日より前に証明書が到着しました。
ただし、結局先に日本に到着したのは、婚約者の彼の方でしたけどね。笑
婚姻要件具備証明書を取りに行くぞ!
到着の連絡が来た翌日、私は仕事があってスイス大使館に行くことが難しかったので、彼1人で婚姻要件具備証明書を取りに行ってもらうことになりました。
当日、午前中の早い時間にスイス大使館に着いた彼は、窓口で婚姻要件具備証明書と、大使館に手数料として支払っていた8万円から差し引いたお釣り、あとは領収証を持って家に帰ってきました。その後仕事から帰った私は、待ち望んだ書類を目の前にして、「間に合って良かった」という安堵の気持ちが一番大きかったのを覚えています。
婚姻届を提出する準備が整ったら…
婚姻届の準備を始めてから約5ヶ月、こんなに時間が掛かるとは思いませんでした。予定より大幅に遅れてしまったものの、何とか婚姻届を提出する予定の約1週間前に婚姻要件具備証明書を手に入れることが出来たのです。
いよいよ次は、地元の役場へ婚姻届を提出しに行きますよ!!
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【国際結婚】日本人とスイス人が日本で婚姻届を提出する場合の備忘録【パート1】
はじめに
2015年の夏、日本人の私とスイス人の夫は日本で婚姻届を提出しました。
国際カップルの婚姻が成立するまでの道のりについて、なんとなく噂に聞いてはいたものの、想像していた以上に煩雑で、思っていた以上に時間がかかりました。国と国を跨いでやり取りするのだから仕方が無いとは言え、どのような手順で手続きを進めたら良いのかが不明確だったり、担当スタッフによって言う事が違ったりしたのも、ちょっとしたストレスの要因になりました。
主にインターネットを中心にスイスと日本の婚姻情報をかき集めたのですが、私が結婚までに通った道は意外と少ないパターンだったようで、正確な情報を集めるのに結構苦労しました。
その辺の詳細もこれから書いていきたいと思います。
少しでもこれから手続きされる方の参考になりますように…!
私たちのバックグラウンド
まずは、私たちの簡単なプロフィールから。
夫:スイス人 - アールガウ州
妻:日本人(私)
スイス人と日本人が結婚する場合、「結婚」の手続きをするために、大きく分けて3つの中から、そのカップルにとって最適な方法を選ぶ事になります。
- 日本で婚姻の手続きをする。
- スイスで婚姻の手続きをする。
- スイス・日本以外の第三国で婚姻の手続きをする。
表に出ている情報を調べてみると、スイスに移住した後に手続きをする(2)パターンを選択している方が多いような印象でした。私はまだスイス在住ではなかった為、日本の役所に婚姻届けを提出する(1)のパターンを選択しました。(3)は第三国に住んでいる人の為の方法になるので、ここでは割愛します。
まずは情報収集からはじめよう
私の友人でアメリカ人と結婚した人は何人かいたのですが、スイス人と結婚したという人が周りにおらず、身近なところからの情報収集は難しい状況でした。
そこで頼りになるのが文明の利器インターネット!
手始めに「スイス 婚姻」とか「スイス人 日本人 結婚手続き」とか、思いつく限りのワードで検索をしてみましたが、決定的な情報に巡り合うことができませんでした。ただひとつ判明した事実が、スイスはカントン(州)によって事務手続きの方法がぜーんぜん違うという事。しかもスイスの法律や制度は日々変化しているので、インターネットで手に入れた情報が現在も正しいとは限らないという二重迷路。
とりあえず、正確な情報を集めなければ意味がない!ということで、まず私が利用したのが、スイス大使館のホームページでした。
そのなかで参考になるのが以下のページです。
まずは上で説明した(1)パターンの場合、日本での婚姻のページ。
(2)パターンの場合は、スイスでの婚姻のページ。
私たちの場合は(1)パターンを選ぶことに決めたので、主にそちらの内容について書いていくつもりではありますが、どちらのページについても、私が読んだときの第一印象は『え?情報そんだけ?!』という事…。
必要な書類がいくつか書いてあるものの、そこのページだけでは、具体的にどういう流れで婚姻の手続きをしたら良いのか理解できませんでした。(スイス大使館のホームページを見てみると”Last update 29.11.2016”となっていて、以前より詳しく手続内容がイメージできるようになっていました!)
「日本での婚姻」の謎を解く
まず、スイス大使館のウェブサイトにあった「日本での婚姻」という言葉の定義について。それは、「日本で婚姻届けを提出する場合の手続き」を意味します。
ちなみに、日本人同士の婚姻手続きの場合は、夫または妻の本籍地もしくは所在地の役場に届けますが、必要なものは主に以下の4点。
- 婚姻届
- 印鑑
- 戸籍謄本または妙本(提出先の役場に本籍がある人は不要)
- 本人確認書類(パスポート・運転免許証など)
では、国際カップルが婚姻届けを提出する場合は、何が必要なのでしょうか?スイス大使館の情報ではそれを読み取ることができなかった為、婚姻届を提出予定である、地元の役場に直接問い合わせてみました。
そして、役場からの回答がこちらです。
婚姻要件につきまして、夫(外国籍)につきましては、在日大使館・領事館または、現地官公署で発行された「婚姻要件具備証明書」・「出生証明書」とその日本語訳文およびパスポートの写しが必要です。
妻につきましては、戸籍謄本(本籍が提出先と違う場合)と身分を証明するもの(運転免許証・パスポート・住基カード等)が必要となります。
スイス政府に届出する際の必要書類につきましては、在日スイス大使館で確認をお願いいたします。
ふむふむ。
つまり、日本人同士の場合の4点に加えて、スイス人の婚約者が用意する書類は、
- 婚姻要件具備証明書
- 出生証明書
- 上記二点の日本語訳
- パスポートのコピー
が必要ということですね!!
日本人と外国籍の相手が、日本で婚姻届けを提出する場合、どの国籍でも基本的には同じ書類が必要となる事までは、とりあえず理解できました。
…で、「婚姻要件具備証明書」って何なの?
婚姻要件具備証明書
皆さんはこの言葉を聞いたことがありますか?
私は婚姻の手続きをして初めて知ったのですが、婚姻要件具備証明書というのは、「夫または妻が独身であり、相手国の法律で結婚が出来る」という事を証明する公式文書です。これは各国で発行する書類なので、日本にいる場合は各国の大使館を通じて発行依頼をするため、そこではじめてスイス大使館の出番となる訳です。
では、その婚姻要件具備証明書を取得するためには何が必要になるのか?
…というのが次の問題ですね。それが先ほどのスイス大使館の「日本での婚姻」に書いてあるページが参考になります。
間違いのないように、念のためスイス大使館に必要書類についての問い合わせをしました。そのときの回答がこちらです。
スイス人
- パスポート
- 住民票(氏名にカタカナ表記を鉛筆で記入してください。この表記を具備証明書の訳文に使います。この証明書がない場合は、大使館で国籍、大使館登録済証明書を発行します。これには手数料がかかります。)
日本人
(両親の名前、前夫、前妻の名前の読み方を、旧姓も含めて別紙にアルファベットで記入してください)
- 戸籍の全部事項証明(戸籍謄本)1通
- 住民票1通
- 婚姻要件具備証明書1通 (本籍地で入手できます)
- パスポート (スイス人の方がスイス在住で、日本人の方のみ手続きに来られる場合、スイス人の方のパスポートの写真と氏名、本籍地などの入ったページのコピーを提出してください。また、スイス人の方の出生地、現住所も記載できるようにしておいてください。)
あれ?ちょっと待ってよ…私も婚姻要件具備証明書が必要なの!?
日本人の「婚姻要件具備証明書」取得について
スイス人婚約者の婚姻要件具備証明書を取得するために、まさか私の証明書が必要だとは予想外でした。まずはどこで書類を取得できるのかが不明だったので、インターネットで調べてみると、法務局のサイトでこんな内容を見つけました。
婚姻要件具備証明書は,日本国民が外国の方式によって婚姻する場合に,当該日本国民が日本の法律による婚姻要件を備えていることを証明するものであり,市区町村役場,法務局若しくは地方法務局,大使・公使若しくは領事も発行することができる。
ということだったので、まずは地元の役場に電話で問いあわせてみました。すると、私の地元役場では婚姻要件具備証明書を発行していないという事、取得のためには少し遠い地方法務局まで出向く必要があるとの情報を教えてもらいました。
あわせて私自身の証明書を取得するにあたって必要なものは、
- 戸籍謄本
- 印鑑
- 本人確認書類(運転免許証・パスポート・健康保険証等)
- 婚姻相手の氏名・国籍・生年月日・性別を正しく記入したメモ書き。
(婚姻相手のパスポート等の証明書は必要なし)
教えてもらった通りの書類や印鑑を用意して、電車を乗り継いで地方法務局に行きました。手続きをしてくれた担当者はとても優しくて、色々と説明しながら書類を作成してくれました。私の場合は申請した当日に受け取ることができて、手数料は無料でした。
このとき初めて正式に、外国籍の婚約者の名前を「カタカナ表記」することになります。元々日本在住など、決まったカタカナ表記を持っている方であれば問題ないのですが、初めてアルファベットの名前を日本語に落とし込む場合、ちょっとした発音やニュアンスの差が出てくるので、事前に相手と相談して決めておく必要があります。
例えば、私たちの場合「Cowbell」→「カウベル」と表記することに決めましたが、カタカナ表記で「コウベル」という名前で書類を作成する事も出来てしまうわけです。
ここで表記を統一しておかないと、あとで書類の再提出なんて事にもなり兼ねません。あわせて、夫(または妻)の姓に合わせて、もし日本人が氏の変更をする場合は、そこで決めたカタカナ表記がそのまま戸籍に記載される氏になるので、表記を決める際は十分ご注意ください!
いよいよスイス大使館へ
婚姻要件具備証明書の件で大使館に問い合わせた際に、同時に以下のような回答がありました。
日本語の書類は大使館で翻訳、認証した上で、申請書と共にスイスの戸籍役場に送付されます。スイスの戸籍役場は書類を確認した上で、婚姻要件具備証明書を発行します。この証明書は大使館に送られ、日本語に翻訳、認証されます。この証明書をもって、スイス人の方は日本で婚姻届を提出することができます。手数料: 6万円を申請時にお預かりします。スイスからの婚姻具備証明書を送付する際、この預り金の精算を致します。スイスから婚姻要件具備証明書が申請者のもとに届くまでに、約2、3ヶ月かかります。
婚姻要件具備証明書を取得するまでに、時間もお金もかかるってことですね。
法務局で私の婚姻要件具備証明書が取得でき、彼の方も日本⇔スイスと行き来するタイミングがあったので、スイスの住民票と出生証明書も取得ができました。これでやっとスイス大使館で彼の婚姻要件具備証明書を取得する準備が整ったのです!
それで実はわたくし、証明書取得の為にスイス大使館へ無駄に2回出向いています。笑
1回目の大使館
スイス大使館の営業時間は月~金の午前9時~12時まで。窓口で書類提出ができるのは午前中の3時間のみなのです。とりあず、12時までに間に合えばいいだろう…と思って行ってみたところ、最寄駅から迷ってしまい、大使館に到着したのが午前11時半頃でした。とりあえず大使館スタッフに証明書発行したい旨を話すと「30分じゃ間に合いませんよ。」との冷たい回答。よくよく話を聞いてみると、申請書類を記入するのに1時間程度の時間を要するらしいのです。せっかく行ったので、その日は次回の予習の為、申請書類を見せてもらい、家に帰りました。(申請書類の持ち帰りはできません)
2回目の大使館
前回の事を反省し、次は朝一でスイス大使館に到着!大使館の中で、前回見せてもらった申請書類「婚姻要件具備証明書発行のための申請書」と「婚姻要件に関する宣言書」を記入しました。書類はドイツ語のみとドイツ語+日本語から選ぶ事ができました。もし、ドイツ語の読み書きでがきない場合は、ドイツ語の書類と日本語の書類で同じ内容を書くことになるので二倍の時間がかかります。
窓口に行くと一式書類を渡されて、スタッフから簡単に説明を受け、「分からないところがあれば聞いてください。」と言われました。初めて書く特殊な書類なので、やはり途中で疑問点が出てきたので、窓口に質問に行ったのですが「先ほど申し上げましたよね?」と冷たく対応されてしまいました。そりゃー毎回仕事で書類見てれば理解できるだろうけれど、こっちは初めてなんだよ!と言いたくなりましたが、そこはもう割り切るしかないので、小言はスルーして質問してきました。はぁ。だから大使館は苦手なんだよなー。なんて愚痴もありつつ、何とか書類を書き上げて無事に受理してもらえました。
さて、書類を提出したときに手数料として申請料金を支払わなければなりません。以前スイス大使館に問い合わせをしたときは「6万円」と聞いていたのですが、実際に当日支払った金額は「8万円」でした。
万が一に備えて多めに現金を持って行っていたのですが、やはりその時のレートなど様々な要因で手数料が変わるようです。もし同じ手続きをされる方がいれば、まずは事前に大使館に問い合わせた上で、多めにお金を用意しておく事をおススメします。
次回に続く…
これでやっと、スイス人婚約者の婚姻要件具備証明書を申請することができました。スイス大使館によると、申請後は2~3か月で書類が出来上がるということなので、あとはひたすら待つばかり!
…と思いきや、思わぬトラブルに見舞われてしまうのでした。
それはまた次回!
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