スイス初の試み「レーティッシュ鉄道」で日本の萌えキャラが正式採用!
スイスの「レーティッシュ鉄道(Rhätische Bahn)」と言えば、氷河特急(グレッシャー・エクスプレス)やベルニナ急行の観光列車を走らせていることで有名な会社です。スイスの観光本などにも必ずと言っていいほど掲載されているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
そして、このレーティッシュ鉄道は日本の箱根登山鉄道と姉妹提携を結んでいることでも知られています。
natsuko-cowbell.hatenadiary.com
そのレーティッシュ鉄道がなんと日本の萌えキャラマスコットを正式に採用したというニュースが発表されました!その仕掛け人となったのが、”スイス大使 ラユン”さんです。
ラユンさんは正式なスイス大使ではなく、ハンドルネームとして名乗っています。現在はチューリッヒ市役所の公務員であり、元スイス連邦鉄道(SBB)の従業員なのだそうです。
スイス最大級の私鉄で、2008年に世界遺産に登録された、レーティッシュ鉄道が、日本の箱根登山鉄道と協力し、今回特別にデザインされた機関車でイベント参加者をダボスまでお連れします。箱根登山鉄道とレーティッシュ鉄道は30年以上も前から姉妹提携を結んでいる事を皆さんご存知でしたか? pic.twitter.com/bBhzYFNvJe
— スイス大使 ラユン (@rayunch) 2017年4月21日
このニュースを見た時に、ラユンさんをどこかで見かけたことがあると思っていたら、日本の萌えキャラが大好きで、中でもラブライブ!の南ことりちゃん推しの外国人として、以前にWebメディアで取り上げられていたのを思い出しました。
ことりちゃん可愛い。
画像はラブライブ!公式ページより引用しています。
もう一つ重大なアナウンスメントがあります。出来るだけ多くの日本のフォロワーの方々に読んで頂きたいです。レーティッシュ鉄道の最高責任者の方が僕の提案した、日本で製作されたマスコットを正式採用する事に同意して下さいました。#レーティッシュ鉄道 #箱根登山鉄道 pic.twitter.com/5q6yWBjHrV
— スイス大使 ラユン (@rayunch) 2017年4月21日
萌えキャラというと敬遠される方もいらっしゃるかもしれませんが、元々日本のアニメ文化が大好きな私にとっては、とても嬉しいニュースです。このコラボを実現させたラユンさんの行動力と熱意は本当にすごいですよね!
ラユンさんのツイートを見ても分かるように、このキャラクターは2017年5月26日〜28日に行われる17th JapAniManga Nightにも関わっているようです。
とても魅力的な女性の車掌さん、’のぞみ’をご紹介します! のぞみさんはレーティッシュ鉄道と箱根鉄道の制服を組み合わせた物を着ています。レーティッシュ鉄道はヨーロッパで初めて、萌えキャラでキャンペーンをします。僕が今まで努力し夢見て来た事がついに実現します! #スイス政府観光局 pic.twitter.com/8aUZ27PHdr
— スイス大使 ラユン (@rayunch) 2017年4月21日
キャラクターの名前は「のぞみ」ちゃん。キャラクターデザインは俵太さんです(Twitter @Nekogamirin_c)
デザインを見ると、ストレートロングヘアに日本の花である桜の髪飾りを付けたキャラクターが、レーティッシュ鉄道の車掌と同じ色の制服とネクタイに身を包み、制服の襟にはスイス政府観光局のエンブレム、そしてお馴染みの赤い車掌バッグを持つなど、こだわりが沢山詰まっています!
私の中の勝手なイメージですが、昔からあるスイスの企業はどちらかと言うと、新しい物をどんどん取り入れていくというよりは昔からある物を大切にするような(少し悪く言うと)保守的なイメージがあったので、ラユンさんがレーティッシュ鉄道の担当者に正式にのぞみをマスコット化することを提案したときに「冗談を言っていると思われた」と感じたのもうなずけます。
それから、少し気になる情報をひとつ。
スイス観光局(スイス政府観光局)は2016年の報告書を発表しました。2006年以降、スイスを訪れる日本人の数は着実に減少しています。チューリッヒ市では約マイナス40%の予約があります。理由としては日本人にとって、スイスはすごく高価だと思います。 pic.twitter.com/f6tTnK82kV
— スイス大使 ラユン (@rayunch) 2017年2月25日
ラユンさんによると、スイスへ訪れる日本の観光客は減少し続けているようです。確かにスイスは物価が高い国として、日本でも知られていると思います。実際にスイスに住んでいる私自身も、つい日本の物価と比較してしまうために、何でも高いなと思うことが多々あります。
しかし、理由を探ってみると高いなりの理由が存在しており、その品質も高く評価されている物がたくさんあります。そこに価値を見いだせれば、高いお金を払っても惜しくはないと思えるのではないでしょうか。
スイスの企業が採用した萌えキャラのニュースは、日本のメディアにも大きく取り上げられているので、注目度が高い事は間違いないです。今まではスイスに興味が無かった人たちが、のぞみちゃんをきっかけにしてスイスに訪れるようになるといいですね!
私も近々、日本からの来客があるので、スイス国内の観光としてレーティッシュ鉄道をまた利用したいなと思っています。
最後に”スイス大使 ラユン”さんの印象的なツイートを取り上げておきます。
日本とスイスはやはり、強い絆で結ばれています! (*^ ^*)
— スイス大使 ラユン (@rayunch) 2017年4月21日
スイスと日本、遠くて近い国。
これからも多方面で繋がりが広がっていくことを願っています。
➕Vielen Dank für Ihren Besuch➕
スポンサーリンク
ライスワッフルの五段活用/せんべい風ライスワッフル
ライスワッフルって食べたことがありますか?
こちらのスーパーではライスワッフルをよく見かけるのですが、名前の通りお米で出来ていて、味のないポン菓子を固めたようなものです。中には塩が入っていたり、子供のおやつ用にフルーツの味付けをしてある商品もあります。
写真左はとうもろこしから出来たコーンワッフル、右がライスワッフルです。
最近、私はこのライスワッフルにハマっています。元はというと、こちらでは手に入りづらい日本のせんべいが食べたくなったことがきっかけ。
日本のスーパーに行ったら日本製のせんべいは手に入るけど、気軽に行ける距離にお店が無いし、いかんせん輸入品なので値段も高い。
他の方法としては、米粉を買って、水と米粉を練って乾燥させて焼いて…なんて手作りする猛者もいるようだけど、そこまで手間はかけたくはない。(ただの面倒くさがり😅)
そんなことを考えてたら、ふと思いついたのが、ライスワッフルで煎餅つくれるんじゃない?って事。原材料はお米だし、ポン菓子に醤油味がついたような煎餅が実際に日本でも売っているようだし、これを使えばそれっぽいものができるんじゃないかと思ったのです。
早速スーパーで買ってきて、まずはそのまま食べてみると、無味なせんべいという感じでした。
そして実際に作ってみました!
題して「せんべい風ライスワッフル」
後ろが醤油味と前がカレー味。
醤油味は、醤油・砂糖・みりん・調理酒を適度に混ぜたもの、カレー味は水とコンソメとカレーパウダーを混ぜたもの、それぞれをライスワッフルの表面に塗って、あとは低温のオーブンで焼くだけ。カレー味の方は水分が多かったので、出来上がりが一回り縮みました。この辺の加減は要調整。
食べてみると本物のせんべいには敵わないものの、自分が食べる分には満足できる仕上がりでした。他にも味を変えれば色々と楽しめそうです。今考えているのは、七味(一味)味、ゆかり(ふりかけ)味、味噌味とかは出来そうな気がしてます。
ちなみにこのせんべい風ライスワッフル、オーブンで焼く時間が短いとぬれ煎餅みたいになるし、逆に焼きすぎると醤油が焦げて不味くなります。笑
以上、ライスワッフルの応用編から紹介してしまいましたが、そもそもライスワッフルって現地の人はどうやって食べているのでしょうか。
調べみたら、クラッカー代わりに使っている人が多い印象でした。ビーガンの人や、今流行り(?)のグルテンフリーにも使えるし、あとは子供のおやつとして与えてる人も多いようです。
せんべい風ライスワッフルの他に、個人的にオススメしたいライスワッフル活用法を最後にご紹介しておきます。5種類あるので五段活用。笑
【ライスワッフル五段活用】
- チョコレートスプレッド(nutellaなど)を塗ってバナナを載せる→おやつ風
- クリームチーズを塗ってスモークサーモンと胡椒を載せる→前菜風
- トマトソースを塗ってハムやチーズを乗せて焼く→ピザ風
- お茶漬けの素とお湯を入れて混ぜる→お茶漬け風
- 醤油たれやカレーたれを塗ってオーブンで焼く→おせんべい風
ライスワッフルのポテンシャルの高さを分かっていただけるでしょうか!😂
私も最近になって使い始めたのですが、これから常備食品として食品棚に置いておく事になりそうです。
何にせよ、こういうちょっとした工夫をしたり、現地に有るものを使って日本の食べ物を生み出したりするのは、海外生活あるあるですよね!
試行錯誤しながらも自分の満足出来るものが出来たときは達成感があるし、自分なりのノウハウを発見するのが楽しいこの頃です。
➕Vielen Dank für Ihren Besuch➕
スポンサーリンク
【M4.6】スイスで体験した初めての地震
夫の帰りを待っていた午後9時10分過ぎ、一瞬自宅で異常な揺れを感じました。家の内部から外へ揺れが伝わるような揺れ。体感したのは3秒くらいの短い間でしたが、揺れた瞬間にこれは地震だと直感しました。スイスでは”震度”の基準はありませんが、私自身の経験から言うと、体感としては震度2強くらいの揺れに感じました。
落ち着いてからニュースを確認すると、マグニチュードは4.7(一部ではM4.8とも報道されています→その後正式にM4.6と発表されました)震源地は中央スイスに位置するSchwyz(シュビーツ州)でした。
Twitterで#Erdbeben(ドイツ語で”地震”という意味)のハッシュタグがトレンドになっている事を見ても、スイスでのM4クラスの地震発生は、多くの人に驚きをもたらした事が分かります。
地震直後のSRF Newsの報道によると、この地震はスイス全土で揺れを感じるような規模だったようです。今のところまだ被害の詳細は分かっていませんが、明日の朝以降にまた改めて報道があるかもしれません。
スイスは地震とは無縁の国と思われがちですが、スイス国内にも活断層があり、100年に一度程の割合で大きな地震が起きています。過去にもバーゼルの街が崩壊する規模の地震に見舞われた事もあります。バーゼル地震は1356年10月18日 夜10時頃に発生しており、マグニチュード6.5(M7.1程度との報道もあり)、死傷者数は約1,000人と言われています。
スイスにも地震があることは周りから聞いていたものの、スイスに引越してきてから半年もしないうちに大きな揺れを体験するとは思いませんでした。同時に過去に経験した311の地震の記憶も蘇ります。
私はあのとき、新宿のど真ん中のビルの中にいました。高い場所だったので、その分揺れがとても大きかったのを覚えています。地震の影響で使える交通手段は全て止まってしまい、家に帰れない不安と、いつまた大きな揺れが起きるか分からない恐怖がありました。実際に本地震以降も何度も揺れが起きていて、緊急避難先として開放された新宿御苑に避難をした時は、地面に座っていると下から突き上げるような揺れが何度もありました。そして、家に帰ってからも水が10日間程止まってしまい、すぐにトイレにも行けない生活を経験しました。
スイスは日本に比べると耐震構造になっていない建物が多いと聞きます。今回は一瞬の揺れだったので、自宅で何かが壊れたり被害が出ることは無かったですが、これを機に日本での経験も交えつつ、夫ともしっかりと話し合いをしたいと思います。
➕Vielen Dank für Ihren Besuch➕
スポンサーリンク