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スイスで暮らす日々のあれこれ

スイスで歯医者に行くことになった話 Part.2 ー スイスの歯医者の治療方法は?

natsuko-cowbell.hatenadiary.com

夫が仕事から帰ってきてから、歯の詰め物が取れた話をしたところ、疲れているせいか思いのほか反応が薄く、一人でパニックになっていたことが急に恥ずかしくなってしまいました。自分の中で”海外の歯医者に行かなければいけない”という事で、大げさに感じていたせいもあるかもしれません。

とりあえず、明日の朝一で夫が行きつけの歯医者に電話してくれるということになったので、その日はよーく歯を磨いて就寝しました。

そして翌日、朝の9時頃に夫が歯医者に電話をしてくれたのですが、一度目の電話ではなぜか病院につながらず、30分後くらいに二度目の電話をかけてみることに。

すると、ラッキーなことに今日の11時から来るはずだった患者さんが、体調不良で急にキャンセルになったため、その時間で診てくれることになったのです。

支度を整え、歯から取れた詰め物を持って、ドキドキしながら歯医者へ行ってみると、日本と同じでまずは受付で名前を告げてから問診票を記入しました。そして、しばらくすると優しそうなお医者さんが迎えてくれました。治療前にお医者さんと握手をして始まる事にびっくりしつつも、とりあえず取れた詰め物を見せながら今の状況を話しました。(英語が通じたので助かった。笑)

そして、他の歯を含めて診察してもらうと、詰め物の金属は綺麗に洗浄をすれば、接着剤でもう一度つけることが出来るという診断でした。さらに他の歯もきちんと磨けているので問題ないとのこと。

こうして、想定していた一番良い方法「同じ詰めものを利用して、接着剤の塗り直しだけ」の治療をしてもらうことになりました。値段もこれが一番安いはず。

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治療の工程は日本の歯医者とほぼ同じだったため、手順が分かって安心でした。

治療時間は30分程度だったかと思います。治療を終えると、日本では受付で支払いをするための待ち時間がありますが、こちらの病院の治療費は郵送で家に請求書が届くため、当日はそのまま帰るだけ。(もしかしたら病院や状況により支払い方法は違うかもしれません。)

実はこの日の午後に知人と会う約束があったため、歯に穴がある状態だったらどうしようかと思ってたけれど、無事に元に戻すことができました。

そして、歯医者から自宅に戻った後に食べたランチで、普通に物を食べることができる喜びを噛み締めました。笑

今回は詰め物が取れた翌日に治療を終えることが出来たため、ラッキーなケースだったかと思います。通常の予約だと数日後、または数週間待たされるような事もあるようです。

ただ、まだ今回の治療費の請求書が届いていないため、いくらだったのか分からないという別の意味での”ドキドキ感”がありますけどね。笑

また請求書が届いたら、かかった費用については詳しく書いてみようと思っています。

みなさま、歯は大切に!!

 

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スイスで歯医者に行くことになった話 Part.1 ー 剥がれ落ちた歯の悲劇

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それはつい先日、無性に食べたくなった鶏の唐揚げを揚げていた時の話。
夫は仕事で夜遅く帰ってくる予定だったので、自分が食べるために夕食を用意していました。

スーパーで買った鶏胸肉を何とか柔らかく仕上げるため、ヨーグルトに肉を漬け込み下味を付けて、小麦粉+片栗粉+卵の衣を付けて揚げていきます。そして、揚がり具合のチェック(というつまみ食い)をしようと、久しぶりに食べる唐揚げを噛んだ瞬間の事

『カチッ!』と何かが歯に当たる音がしました。
それは鶏の唐揚げでは絶対にない固さの何か。

恐る恐る歯に当たった物を確認してみると、上の奥歯の詰め物(銀歯)が取れて口の中に落下していました。

唐揚げが油の中で踊る”ジュージュー”という音が流れる中、私の頭の中はプチパニック。

”え?このタイミングでコレ取れるの…?!
”一人で唐揚げ食べようとしたバチ(※)が当たったか…?!”
”ってか、スイスの歯医者って絶対高いよね???”
”そもそも歯医者ってすぐに行けるもんなの?!”
(※こっそり美味しいもの食べると、あとで夫に羨ましがられる為。笑)

一瞬のうちに色々なことを考えました。
意気揚々と鶏を揚げてる場合ではありません。

パニックになりつつも、高温の油と中に入っている鶏を中途半端にしておくわけにはいかないので、とりあえず唐揚げを全部作り終えてから落ち着いて考える事にしました。

まず初めにしたことは、詰め物が取れて歯に穴が開いている状態でいても大丈夫なのかという事の確認。とりあえずインターネットで調べることにしました。

すると、一週間程度ならきちんと歯を磨いていればそのままでも問題ない。ただ、早い治療に越したことはない。穴が空いた方の歯では物を噛まないようにする。詰め物が無いことによって歯が脆くなっているので、欠けないように気をつける。等の情報がありました。

奥歯の詰め物が取れた事により、虫歯が出来たり何も食べられなくなったりすることが心配だった私は、その情報を見てとりあえず安心しました。そして安心した私は、お腹が空いていたので、さっき揚げた唐揚げを食べることに。腹が減っては戦ができぬって言うじゃないですか。ね?…え?

唐揚げをちょっとずつ食べてみたは良いものの、片側の奥歯しか使えないので、繊維質の多い胸肉はとても食べ辛く、さらに詰め物が取れた後の空洞に物が詰まりやすくなるので、歯磨きも入念にしなければなりません。

とりあえずお腹を満たして歯磨きもした後、奥歯から転げ落ちた銀歯を見つめながら、歯って大事だなぁと…他人事のように考えていると、あることに気が付きました。

剥がれ落ちた金属の表側はツヤツヤしているのに、裏側が黒っぽく変色しているのです。これについて調べてみると、歯と金属の間にある接着剤の劣化により剥がれ落ちた可能性が高いことが分かりました。

さらに調べると、金属自体が劣化していなければ、同じ詰めものを利用して、接着剤の塗り直しだけで済む可能性がある事も分かりました。

ひと通り自分で調べられる情報を揃え、銀歯は変形しないように小さな箱に入れて、夫の帰宅を待つことにしました。

→Part.2へ続きます

 

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スイスでの人付き合いについて

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スイスに住み始めてから思うのが、家族の距離がとても近いという事。物理的に住んでいる場所が近い事もあるけれど、日頃からお互いに電話やメールで連絡を取り合うことが多い。それは日本に住む自分の家族よりも連絡の頻度が多いことは間違いない。

スイスに引越してきてからは、1ヶ月に最低1回の頻度で義家族に会っている。幸いな事に義家族はみんな良い人だし、窮屈な嫁姑関係も無いのでその辺は助かっているが、あまりにも頻度が多すぎるとたまに会うのが面倒くさいと思ってしまう事は否めない。

家族に加えて友人関係もとても密だ。これはスイス人の傾向なのか、夫の個人的な傾向なのかは分からないが、広く浅い上辺だけの付き合いではなく、狭く深い付き合いをしている為、これまたそれぞれの友達と忙しくても1・2ヶ月に1度くらいは会っているのではないだろうか。そして、スイスでは誕生日に本人がホストになって家族や親しい友人を招待してパーティなどを開く事が多いのだが、そのパーティに招待されたら(特別な理由でも無い限り)参加しないわけにはいかない。

基本的にカップル参加の会が多いので、当たり前にパーティへ配偶者や恋人を連れて行く。加えて、日本のように家族や友人と外のレストランで食事をするというよりかは、お互いの家に招待をして一緒にご飯を食べたりお酒を飲んだりする事が圧倒的に多いため、一回の滞在時間がとても長い。

「自分の友達は夫婦共通の友達である」という考えを持つ夫と、「夫の友達と自分の友達は違う」と考える私はスイス的思考(?)にまだ追いつけてないところがある。そのため、彼の友達のパーティがある時に一人で行ってくればいいのにと思うこともしばしばあるけれど、私が行かないなら夫も参加しないという謎の二択を迫られるので、何だかんだ一緒に参加していることがほとんどである。

そもそも人見知りな私なので、パーティ自体が苦行であるという事を訴え続けた結果、それについては夫も理解してくれたので、あまりにも知らない人ばかりが参加するパーティでは、夫がもっと他の人と話をしたいだろうところを、できるだけ私の横に居てくれるのは感謝している。

先日も夫の友人の誕生日パーティがあって参加したのだが、参加者約50人のうち、私の知っている人は誕生日の本人を含めて3人のみ。あとは全員初対面。そうなると、初めて会う人達との間で同じ会話が続く。

  1. どこの国から来たの?
  2. スイスに住んでどれくらい?
  3. (スイス)ドイツ語は話せる?
  4. 日本は恋しくない?
  5. スイスに住んでみてどう?

この五大質問をひたすらループする。ある意味修行である。

話の順序はこうだ、①握手して自分の名前を言う→②五大質問のどれかまたは全部→③ Ich freue mich(Nice to meet you 的な挨拶)これが一連の流れ。先日の誕生日パーティの場合は初対面がほとんどだった事もあり、この流れを10回以上はやっている。私達の話をどこかで聞いたことがある人については話が早いこともあるけれど、5.スイスに住んでみてどう?の質問は大体の場合、全員に聞かれる。そして一番答えづらい質問でもある。

この質問の答えとしては、『特にホームシックもないし、スイスはとても住みやすいですよ。食べ物もそれなりに美味しいと思うけれど、強いて言えば海鮮があんまり無いのが残念かな〜。』みたいな、そんな在り来りな解答をいつもしている。

そんな答えに対して、「海鮮がなければ川魚を食べればいいじゃない?」とか的はずれな反応が返ってくる事もたまにはあるけれど、『確かにそうだよねー。海も川も魚類には変わりないもんねー。(真顔)』などと波風を立てたく無いために、思ってもない返事をしてしまう事もある。

あまりにも同じ質問が続くので、ふざけて『ものすごーく日本が恋しい。スイスは格別住みやすい訳でもないし、食べ物もワンパターンでつまらないし、今すぐにでも日本に帰りたい!!!』とか『特に日本に対する愛着も執着もないし、スイスの環境が最高すぎるので、日本には絶対に帰りたくない。』とか極端な事を言ってみたい気もするけれど、どちらも本心とは違うので、そんな冗談を簡単には言えないチキンな私です。

何だか愚痴のように綴ってしまいましたが、人付き合いが面倒で煩わしく感じてしまうのは何故なのか…と考えた時に出る答えは一つ。

スイスドイツ語が理解できないから

…これに尽きる訳です。

なぜなら同じシチュエーションでも、それが日本だったらそこまで煩わしく感じることはないからだ。根本的に人見知りなところはあるが、ある程度の社交術は大人なんで心得ている(はず)。そもそも言葉が問題なく通じれば、話題なんていくらでもある。

大体の場合は質問3、(スイス)ドイツ語は話せる?の時に『標準ドイツ語なら少し話せます』と解答をして、「それは素晴らしいね!スイスドイツ語は難しいと思うけれど、慣れれば大丈夫だよ!時間が必要だね。」というこれまたテンプレ解答をいただく流れになるのだ。

それはまぁ一応分かってはいるんだけどね。でもやっぱり全員がスイス人の場に飛び込んだ時の”アウェイ感”は、言葉が理解出来る様になってからもずっと続くのであろうと思う。それは外国に住む事を決めた者の宿命というか、覚悟しなければいけない事の一つなのだろう。バックグラウンドの違いは簡単には埋められない。私とは逆に日本に移住して来た外国人とて同じ思いをしているのであろうから。今は私がスイスで外国人なのだ。

とりあえず、今の私の問題は圧倒的なドイツ語力不足であることには違いないので、そこを克服するべく勉強に励むしか解決方法はない。

大変なのは始めだけ。頑張れば将来やって良かったと思う日がある!…と信じて、日々ドイツ語を勉強するスイス在住1年目の私です。 

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